わからない展覧会

マルセル・デュシャンと日本美術」展(東京国立博物館)に、夫とともにに来館。土曜日なのに、それほど混んでおらず、まぁまぁ余裕を持って展覧会を楽しむことができた。来館者の年齢層は私と同年代くらいだろうか。特に注目をしたのは「オレ、デザインしてる」みたいなオーラを発している、エッジのきいている服装をした男性がわりかしいたこと。

 

私といえばデュシャンの知識はゼロに近い。あの有名な作品「泉」を知っているくらいだ。予習をして展覧会へ臨もうかとか迷ったのものの、あえてそれはせずに赴くことにした。

 

デュシャンのコレクションで有名なフィラデルフィア美術館がやってくるというので、平成館を全部使って開催されると思ったが、半分の展覧会会場だった。その時点で「?」と疑問が。それくらいの作品数なのか。そして、第二部会場ではなぜか日本美術も展示されている……。

 

まぁ、結果から言うと「わからない」展覧会である。展覧会のチラシを読むと以下のことが。

 

この展覧会では「美術」を見るのではなく「考える」ことで、さまざまな知的興奮を呼び起こしてください。

 

「考えるな、感じろ(byブルース・リー)」を命題にして生きている私には、「わからない」のだ。 どこかどう「わからない」を考えれば、東京国立博物館の企画意図は通ずるのだろうが、「考える」ことが面倒くさい気分だった私には、疑問符だけが残るものであった。夫に尋ねてみても「わからない」だった。

 

わかる人にはわかる企画展だったのかな。うーん。大人入場料1200円なので、気軽に東京国立博物館へ行ってみてはいかがだろうか。