ドトールお好きですか?

私、大好きです。

 

私が足しげく通うドトールは、自宅から一駅向こうの小規模で年季がはいった店舗である。お昼時こそ混んでいるが、その他の時間はガラ空き。店員も3人くらい(店員の顔は大体覚えている)。店に入っても店員が「っらっしゃいませぇ」と小さく言うだけ。しかし、コーヒー類が美味しいのは言うまでもなく、いつもミラノサンドが素早く出てきて、ホカホカなのが嬉しい。そこで小一時間ほど過ごすし、家へと帰る。店を出る私に、店員は「ありがとうございましたぁ」と小さく言う。

 

これはチェーン店だから当たり前というわけではない。ドトールは、店舗ごとに非常に差がある。ドトールを愛し、都内中のドトールを巡った末にいきついた結論だ(ちょい大げさ)。

 

某空港のドトールは、コーヒーが出てくるのは遅いし、ミラノサンドだけで10分以上待たされた上に、冷え切っていて口にするのもためらわれたようなモノを平気で出す最悪な店であった。また、自宅最寄のドトールは、そこそこの規模の店舗で、手際も愛想も良いのだが、店員全員が体育会系のノリで声が非常にデカく頭が痛くなる。店へ入った途端に金切り声で「いらっしゃいませっ!!」と叫ばれ、ひとりが言おうものなら全員が「いらっしゃいませ!!!!」。まるで、やまびこである。お願いだからやめてくれ。

 

「スタバはどうなのか」これはまた改めて詳述するが、スタバはコーヒーが高いわりに……。しかも、スタバのフードは美味しくなく……。意識高い系の客層も……。店員の笑顔も、フレンドリーな接客姿勢も、店舗の雰囲気も、一言でいえば、ちょっと苦手なのである(でも、利用はしているけどね)。

 

好みが分かれると思うのだが、ドトールは「ヌルい」くらいがいいのではないか。もちろんコーヒーがぬるいのではない。コーヒー屋なのに、コーヒーがぬるいのはもってのほかである。私が言いたいのは、ドトールという店は、店員や店の雰囲気が良い意味で「ヌルい」のが最高であるということ。

 

果たして私が足しげく通うドトールいつまで続くのだろうか。あそこが閉店したら、ドトール難民になる。できることならば、現在のヌルい雰囲気のまま未来永劫あり続けますように。