よむよむ

立て続けに本を読む。

三浦しをんの本は相変わらず面白い。本書は三浦しをんの書評集である。膨大な古今東西の本を読んでいて、素直に「スゲーな」と思ってしまう。私は一時期集中的に三浦しをんの本を読んでいて、彼女の語彙力豊富で、繊細な心理描写を描いている小説も、爆笑エッセイも好きだ。その根底にあるのは、三浦しをんのとてつもない読書量が関係しているのだと、痛感した。ちなみに、本書はどこから読んでもokである。なにせ書評集だから。

 

齋藤孝の本は……。正直なところ苦手である。大学教授なので、研究者であると同時に教育者でもある齋藤孝。笑顔で「もっと勉強しろ」と真綿で首を締められるような、そんな圧を私は齋藤孝に常々感じている。なので、本書も苦手であった。んじゃ、読むな、と齋藤ファンに怒られそうだが(ファンはいるのか?!)、手にとってしまったのだからしょうがない。読書する人としない人は確かに存在する。読まないより読んだほうがいいに決まっている。だからと言って「読書はすごいんだぜ」とは私は思わない。たまたま、私には読書が向いていた、というスタンスである。あまり非読書人(この言葉自体が差別的であるな)を責めるのもどうかと思う。人には向き不向きがある。